設  立  趣  旨  書 
                                               NPO法人 横浜シャフルボード協会
(1)NPO法人設立の動機

 横浜シャフルボード協会は、アメリカ、カナダの定年退職者が熱中しているシャフルボードを、横浜市都筑地区センター管理の葛が谷公園内コンクリート製専用コート(12面)で、プレーしています。1988年創立、会員約70名の多くが60歳以上(最高齢者90歳)の団体です。

シャフルボードは、縦長のコート上で、2人のプレーヤーが、ディスク(小さな円盤)をキューで押して、カーリングの様な戦法で争う点取りゲームで、一度経験すると病み付きになる楽しい高齢者向きのスポーツです。コート上にガラスビーズを撒くので、ディスクが良く滑ります。

日本では、良く滑るコートで行うシャフルボードのプレーヤーが未だ少ないので、当協会は、毎年、4〜5日間無料シャフルボード講習会を葛が谷公園コートで行って、普及に努めています。

 横浜市はシャフルボードの普及に熱心で、4ヶ所に市営の屋外コンクリート製シャフルボードコートがあり、市内18区の市営スポーツセンターで普及に努めているニュースポーツに、シャフルボードが含まれています。しかし、スポーツセンターでシャフルボードのプレーヤーが増えていないようです。それは、配備されている可搬式カーペット製コートが良く滑らないので、ディスクを押すのに強い力が必要で、シャフルボードを楽しむことができないためと思います。

横浜市が平成18年7月に策定した平成22年度を目標年度とする「スポーツ振興基本計画」の中に、「高齢者にニュースポーツを普及して実施者を増加する」目標があります。

シャフルボードは、本来、良く滑るコートで行う高齢者向きのスポーツです。良く滑るコートを使えば楽しいプレーができて、プレーヤーは確実に増えます。当協会はNPO法人を設立して、良く滑るコートで行う高齢者向きのシャフルボードを普及する活動を推進します。従来から実施している葛が谷公園コートにおける無料講習会に加えて、4ヶ所の市営コンクリート製コート及び市内スポーツセンターにおけるプレーヤー増加を図ります。この普及活動は、NPO法人を設立すればし易くなり、また、横浜市の「スポーツ振興基本計画」を支援することにもなります。

(2)シャフルボード

 シャフルボードは、アメリカとカナダで特に盛んです。長さ12m、幅1.8mの良く滑るコンクリート製コートで、プレーヤー2人が直径15cmのディスク4枚をコートの向こう端の得点エリアに交互にシュートして行う点取りゲームです。コートはワックスが塗ってあり、ガラスビーズを撒くので良く滑ります。男女差も年齢差も無く、全身を適度に使い、いろいろな戦法を絶えず考えながらプレーするので、高齢者に最適です。欧米では体育館で、可搬式ビニール製コートも使われています。ビニール製コートもワックスが塗ってあり、プラスチックビーズを撒くので良く滑り、コンクリート製コートと同じプレーができます。

 大型客船の甲板ゲームのシャフルボードが、1913年にアメリカのフロリダで陸上のゲームになって各地に広がり、1931年、ナショナル・シャフルボード協会が設立されて競技規定が統一されました。フロリダ、カリフォルニア、アリゾナ各州は、アメリカ北部やカナダから避寒に来る多数の定年退職者にセカンドハウスを提供するコミュニティにコートがあり、市営のコートもありますので、特に盛んです。シャフルボードはアメリカ、カナダ以外では、日本、オーストラリア、ブラジル、ヨーロッパ等で行われていますが、これらの国では未だマイナースポーツです。

(3)横浜市のシャフルボード普及活動の問題点

日本には、正規のコンクリート製シャフルボードコートは僅かですが、横浜市には、市営のコンクリート製コートが、次の4ヶ所に
  合計19面あります。アメリカのものに勝る良いコートです。

都筑区  葛が谷公園 12面、    戸塚区   老人福祉センター戸塚柏桜荘  3面 

西区    平沼集会所  2面、      泉区   泉スポーツセンター       2面

 この4ヶ所のコートは、プレーヤーを増やす余地が未だ十分にあります。

横浜市は、18区の市営スポーツセンターにおけるニュースポーツの普及を、(財)横浜市スポーツ振興事業団に委託し、各区さわやかスポーツ普及委員会のスポーツ指導員が月に1回程度指導しています。しかしシャフルボードの普及は不十分のようです。当協会は1999年、青葉区さわやかスポーツ普及委員会の依頼で、青葉スポーツセンターで、青葉、神奈川両区のスポーツ指導員31名にシャフルボードを、配備のカーペット製コートを使って指導しました。コートが良く滑らないので、各種戦法を使うシャフルボードの楽しさを示すことが全くできませんでした。

平成18年度に始まった「横浜市スポーツ振興基本計画」の中の「高齢者にニュースポーツを普及して実施者を増加する」目標は、市営スポーツセンターの体育館で、良く滑る可搬式コートを使うと、シャフルボードの高齢者プレーヤーが増加して、達成できると思います。

(4)NPO法人を設立して実施するシャフルボード普及活動

 市営コンクリート製コート及び市営スポーツセンターで、シャフルボード普及活動を行います。

@    シャフルボード4日間無料講習会を、葛が谷公園コートで毎年行う。

A    戸塚区、泉区及び西区にある市営コンクリート製コートでプレーしている団体と、交流会及び合同競技会を行って交流を深め、協力して各コートのプレーヤー増加を図る。

B   市営スポーツセンターの体育館に、欧米で使われている可搬式ビニール製コートを敷いてプラスチックビーズを撒くと、コンクリート製コートと全く同じプレーができる。しかしスポーツセンターの体育館でビーズを使うのが難しい場合は、ビーズ撒布無しで、現在配備のカーペット製コートよりも良く滑るコートを使う提案を、次のCの方法で行う。

C   当協会所有のビーズ撒布無しで良く滑る可搬式コートを、葛が谷公園コートに仮置きし、また市営スポーツセンターに持ち込んで、良く滑るコートのシャフルボードが楽しいことを各区のスポーツ指導員に体験して頂く。スポーツセンターが良く滑るコートを採用後、良く滑るコートのシャフルボードを熟知している当協会員を、講師として派遣する。

D   普及活動用の、ビーズ撒布無しで良く滑る可搬式コートとディスク1式を購入する。既製品に勝る、ビーズ無しで良く滑る可搬式コートとディスク開発を目指す調査、試験も行う。

E    各区の市営スポーツセンターにシャフルボードプレーヤーが増えると予想される平成20年頃から毎年、横浜市シャフルボード大会を開催することを目指す。

F    コンクリート製シャフルボードコートを良い状態に保つための、日常及び定期的コート管理を、当協会の拠点の葛が谷公園コートで実施し、他所のコート管理の指導・支援を行う。

(5)横浜シャフルボード協会が、シャフルボード普及活動を行う最適の団体である理由

@ 毎年、シャフルボード普及のための、4〜5日間の無料講習会を行っている。

A シャフルボードを指導できる、経験豊富で、技術に優れた会員が多い。

B 会長夫妻は、1998年〜2003年に4回、毎回2ヶ月間、フロリダ各地で開催されるアメリカ、カナダのトッププレーヤーのトーナメントに参加した。その際得たトーナメント運営、プレー技術、コート管理、クラブ運営などの技術情報を、当協会が保有している。

C 当協会の競技規定は、アメリカのナショナル・シャフルボード協会(NSA)の競技規定を、NSA会長の許可を得て翻訳し、スコアボード記入方法などを追加して作成したものである。当協会ホームページ http://ysa3.value-net/ に、多くの技術資料と共に掲載している。

D 当協会は、テレビ、新聞、雑誌で度々紹介された。2004年3月 NHKテレビ「おはよう日本 日曜特集(シャフルボード)」、2004年8月 テレビ神奈川「 Hi! 横濱編集局」、2006年11月   日本テレビ「ぶらり途中下車の旅(横浜市営地下鉄)」で放送され、問い合わせに対応した。

 平成18年11月29日

法人の名称   特定非営利活動法人 横浜シャフルボード協会

設立代表者   薩川 俊三


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